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【ペルソナ4】 Shining one Day by day

第14章 【短編】Trip To Time



ソファから立ち上がり掛けて、ふと重要な事に思い当たる。


(やべー・・・アレ、持ってきてねぇ)


通常ならどこの街でも薬局に行けば手に入る。
それは稲羽市でも変わらない。

問題なのは、それを買うのが「俺」だって事だ。

どんなに大人しく振る舞っても、商店街の人達は、まるで俺を監視するかのように盗み見ている

そんな所で買ったら、今後どんな噂を流されるか判ったものじゃない。

かと言って自分のテリトリー内のジュネスで買うのももっての外だ。

ある意味では商店街で買うより想像したくない。


道すがら調達する事は、頭の中にはあった。
だけど、睦月の目を盗んで買いに行くなんて事は遂に叶わなかった。


・・・今を逃したら、チャンスは多分、もう無い。


なるべく不審にならないように、さりげなく伸びをして見せる。


「今日は楽しかったな、睦月。あ、そーだ。お前、喉とか乾いてねぇ?俺、ちょっとコンビニ行って来るけど、何か要るか?」


「じゃあ、飲み物お願いしてもいいですか?」


「おう!んじゃ適当に好きそうなもん買って来る」


これ以上話をしたら感づかれてしまう気がして、そそくさと俺は部屋を出て、手近なコンビニを探す旅に出た。

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