【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第14章 【短編】Trip To Time
一日中遊び倒して締めのナイトパレードを観る。
その後、俺と睦月は興奮冷めやらぬ状態でホテルへと戻って来た。
テレビの中での探索並みに身体は疲れてはいるけど、根本に楽しさがある分、満足感の多い疲労感だ。
睦月は気付いては居ない様子だったけど、園内では俺と対等に話をしてくれた。
折角付き合ってるのにいつも敬語で、堅苦しいと思い今まで何度か指摘した事もある。
「だけど、先輩なのは変わりないですから・・・!」
変な所で頑固な睦月に俺が引き下がってばかりだった。
開放的なその場限りの魔法だったらしく、
ホテルに戻る頃にはすっかりいつもの口調に戻ってしまったのが少し残念だ。
カードキーで部屋を開けると、チェックインした時のままの荷物がベッドの足元辺りにある。
二つ並んだ鞄が妙に生々しく
「今夜お前はどうするんだ?」
そう問いかけて来そうな程だった。
「はー・・・」
部屋に入るなり、大満足と言った様子の睦月はうつ伏せにベッドに倒れ込む。
その際に露わになった太腿から目が離せない。
今、その隣に滑り込んだら俺の望む展開が待っていてくれるのだろうか。