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【ペルソナ4】 Shining one Day by day

第13章 The Orange days




「今、俺すげぇ晴れやかな気分」

「私も、です。きっと勇気を出せなかったらずっとモヤモヤ抱えてたと思います」

「こんな気持ち、初めてだからなんて表現していいかわかんねーけどさ、今俺が感じてる気分がさ、もし世界中の人達が皆こんな気分なら争いや犯罪なんて起きないだろうな。他に例えようが無いけど、そんな気分だ」

「し、幸せってやつだと思うんです」

「そうだな。俺今すげー幸せ」

「私もです」

「睦月・・・大好きだ」

陽介が不意に睦月の手を取る。

少し前に、踏み出す事が出来ずにただ空気を掻いていたその手は今、しっかりと睦月の手を握っている。


「私も先輩の事、大好きです」


そう言って握り返す睦月。


二人はそのまま見つめ合い、そっと微笑む。

その間を真っ直ぐに夕日が地平線へ沈んで行き、反対側からは夜色のインクが空を滲ませていた。

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