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【ペルソナ4】 Shining one Day by day

第13章 The Orange days


陽介から見た睦月の瞳もまた、夕日と涙でいつもよりも輝いて見えた。

学校、放課後、テレビの中。

表情豊かな睦月はこれまで陽介にあらゆる表情を見せていたが、今見ている睦月の泣き笑いは陽介にとって初めてで、特別で、今までで一番可愛い、そう感じさせる表情だった。


「先輩、嬉しい・・・」


「俺もだよ。本当はもっと早く伝えたかった。だけど・・・出来なかったんだ」

少しの沈黙の後、陽介が小さく言葉を紡ぎ出した。

「俺さ、小西先輩の事が、好きだったよ。だけどあの人はもう居なくて、それでも残された俺達は生きて行かなきゃならなくってさ。だけどこれから長い人生の途中、また誰かを好きになる事だってあると思うんだ。だけど・・・」


陽介の視線は地平線の彼方へ向けられている。


「だけど俺は、どうしてもそれが納得いかなかった。お前の事好きになっちゃったのは本当に悪い事じゃないのか、って。それから恐かった。先輩が死んじゃったから次は後輩って、そんな風に周囲から見られるんじゃないかって」

「先輩・・・」

「だけど、これも進んで行ける道の一つだって事をあいつが、悠が教えてくれたんだ。俺の中のグチャグチャした気持ちを晴らしてくれた。そうしたらさ、お前に・・・睦月にちゃんと気持ちを伝えようって、素直に思えるようになったんだ」


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