• テキストサイズ

【ペルソナ4】 Shining one Day by day

第11章 その柵は自分次第



「っ・・・!もう、駄目!先輩・・・!」


睦月の作った壁が弾けるのと、陽介たちがその隙間を縫って飛び出してくるのはほぼ同時の事だった。

地面へ転がり落ち、見上げてついさっきまで居た地点を見ると、既にそこには再生を始めたブロックがあった。

本当にギリギリだったと一同が安堵の息を吐く。


「皆・・・悪かった。あいつが、叫び声と一緒に俺に何かを囁いたんだ。そこからの記憶が・・・」


悔しそうな悠の声。

「無事ならいいさ。とにかくリーダー鳴上悠の奪還作戦成功。じゃ、お次は勇者討伐と行きますか?」


命の危険に晒されたばかりなのに、周囲を鼓舞する陽介。

皆疲れてはいたが、それ以上に頼れるリーダーが無事戻って来た事で士気が上がる。


「悠先輩おかえり。皆、いい?さっきまで通りのやり方でもう一度あのブロック壊して今度こそあいつをやっつけるよ!睦月は大丈夫?聞こえてる?」

「うん、聞こえてるよ!」

「さっき程頑張らなくていいから、中身が出てきたら同じくもう一度壁を張って。そしたら悠先輩と花村先輩が集中攻撃」

「わかった!」

「それじゃあ皆、作戦開始!」


その言葉に全員が気合を入れなおし、もう一度勇者ミツオへ挑みかかった。

/ 238ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp