【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第11章 その柵は自分次第
「悠先輩、火炎来るよ!防いで!千枝先輩はガード!花村先輩、皆を補助して!」
最上階に辿り着いた先には久保美津雄本人と、そのシャドウが佇んでいた。
自分は空っぽだというシャドウを強く否定する久保。
これまで通りの形でシャドウが怪物化し襲い掛かって来る。
「結局この流れかよ・・・!」
小さく毒づく陽介だが、その声には呆れと言うよりは今度も無事生還して見せると言う決意の籠ったものだった。
「よし、速攻ケリつけてやる!」
「行くよ、睦月ちゃん」
「はい!」
「お、おい・・・何か女子連中、妙に気合入ってねぇ?」
その原因が自分にあるとも気付かずに陽介は怪訝な顔をする。
「でも、それは後だ。ひとまず今は戦いに集中しよう」
「・・・だな、相棒!」
りせのいつもより気合の入ったナビゲートを頼りにそれぞれがペルソナを召喚し、襲い掛かる久保のシャドウと対峙する。久保本人は意識を失って倒れてはいるが、息はあるようだった。
「っしゃあ!やってやんぜ!」
「クマだって負けてられないクマよ!」
女子勢に負けじと完二が声を張り、クマが後に続く。