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【ペルソナ4】 Shining one Day by day

第11章 その柵は自分次第


ついに観念した睦月が去年から陽介の事を想い続けている事を三人に白状した。


普段なら口を割らなかっただろう。

この異質なダンジョンの緊張感と興奮が睦月の口をこじあけたようなものだった。

「え・・・って事は睦月ちゃん、それからずっと花村の事・・・!?」

心底驚いた様子の千枝。
その声には、「本当に花村で良いのか」と言う確認の意も込められている。

「そうだったんだ・・・何か、無理に聞いちゃってごめんね、睦月ちゃん」

すまなさそうに目を伏せる雪子。

「あー・・・やっぱりそうだったんだぁ」

納得した表情のりせ。
睦月自身はうまく隠しているつもりで事実千枝と雪子にはそれが通用していたが、芸能界で研ぎ澄まされた経験と勘を持つりせには既に見破られていた。

三人の反応が収まって来た所で睦月はその続きを語り始めた。

その想いが歪んでシャドウとして目の前に現れた事、今は何となく力を貸してもらってはいるが、いずれそれと向き合わなければならない事。

自分自身が向き合いたいと望んでいる事。

「でもさ、具体的にそれってどう向き合うんだろう?だって、好きだっていう気持ちは認めてるんでしょ」

りせが首を捻る。

「そもそもシャドウって、どうやって目の前に出て来るんだろう。私の場合はテレビに落とされたのがきっかけだったから睦月ちゃんと微妙に違うし・・・」

同じく雪子も首を捻る。

「んー、いっそ花村に告白する、とか?」

二人に倣い千枝も首を捻るが、その瞬間りせが声を上げた。


「それだよ!千枝先輩ナイス!」


「え、マジ!?適当に言ってみただけなんだけど!?」


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