• テキストサイズ

【ペルソナ4】 Shining one Day by day

第11章 その柵は自分次第


「ねぇ、クマ、お願いがあるんだけど」

「リセちゃん、何クマ?」

急に横からりせがクマに話しかける。

「この辺りってシャドウの気配する?何かちょっと疲れちゃったせいで上手く察知出来ないんだよね。クマ、ちょっとその辺見回って危なくないか見て来て欲しいんだけど」

「急にどうしたクマ?」

「悠先輩達もいないし、ちょっと恐いって言うか・・・女の子だけだし。今私たちが頼れるのはクマしかいないでしょ?だからお願い」

「ムムム・・・リセチャン、このタイミング。流石にクマだってわかるクマよ~」

「馬鹿、こんな時だから敢えてお願いしてんの。さっきからホントは不安だったの。お願い!・・・ね、これでもちょっと頼りにしてるんだから」

「本当クマ~?ん~、仕方ないクマね。リセチャンにそんな風にお願いされるとクマ、ちょっとだけその気になっちゃうクマよ」


言いながらクマは立ち上がり、短い手足を曲げては伸ばしウォーミングアップを始める。

かと思うと千枝や雪子が止める間も無く、クマはピコピコと足音を響かせながら小走りで先の通路へ姿を消してしまった。

「え・・・ちょっと、大丈夫なの?」

千枝がりせに尋ねると、

「これで堂々とガールズトーク出来るね!」

そう言って小悪魔のような笑みを浮かべながら舌を出して見せた。
/ 238ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp