【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第11章 その柵は自分次第
「鳴上君達、遅いねー・・・」
「クマ、ちょっと退屈になって来たクマよー・・・」
「なんかこのダンジョン、ゲームの世界に入り込んだみたいで不気味だね。りせちゃん、睦月ちゃん、喉乾いてない?これ飲む?」
雪子は鞄からペットボトルに入った飲料を差し出す。
それを受け取ったりせは2度、3度喉に流し込んだ後に後に睦月に手渡した。
「丁度喉乾いてたんです。頂きます!」
りせと同じく数口飲んだ所で、ふと睦月はどこか遠くから自分を呼ぶ声を聞き取った。
「・・・え?誰?」
「どうしたの睦月?」
隣にいたりせが睦月の異変に気付く。
「今、誰か私の事・・・呼びました?」
「え?何か聞こえた?あたし全然聞こえなかったけど?」
千枝が首を傾げる。
「あ、ほら、また聞こえた」
訝しがる4人。睦月以外にその声が聞こえる者は居ないようだ。