【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第11章 その柵は自分次第
その後の事は、似顔絵のお陰で名前と写真、それにかつては俺達と同じ八十神高校に在籍していたという情報を手に入れることが出来た。
久保美津雄
「あぁ・・・!そう言えばこの人に声かけられた事あった」
手に入れた中学時代の卒業アルバムの写真を見て天城がようやく思い出したようだ。
「雪子、こいつで間違いないよね」
「うん、はっきり思い出したよ。この人だと思う」
その写真を俺も見たが、去年の出来事のインパクトはこいつの顔よりも自尊心と睦月だった為に正直ピンと来なかった。
そして、睦月は写真を見てから明らかに様子が少しおかしい。
それはリーダーの鳴上も見抜いていた。
「大丈夫か、睦月」
鳴上が声を掛けてみるが、本心ではないような「大丈夫です」が返って来るだけだった。
単に怖がっているというには少々違和感があるような様子。
だけど、その違和感をどう言葉にして良いのかわからずに会話が途切れてしまった。
「うん、これだけ情報あればきっと私のペルソナで探せる!皆で事件、終わらせようね!」
強く拳を握りしめたりせ。
その言葉に全員が頷き、ジュネスの家電コーナーに向かって歩き始めた。