【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第11章 その柵は自分次第
りせの証言でその後、マヨナカテレビに映った人物の特定は早かった。
りせと睦月の記憶を元に、完二が簡単な似顔絵を描く。
完二が絵を描くことは好きらしい事は本人のシャドウが口にしていたが、その通りだった。
「すげぇな、完二のやつ本当に絵上手いんだな」
「あぁ」
その光景を見つめる俺と鳴上。
「あ!」
完二の書きかけの似顔絵を見つめたまま突然里中が声を上げる
「どした里中」
「この人・・・少し前に校門の所で雪子の事口説こうとしてたヤツだ!」
「はぁ!?マジかよ天城?」
「え、そうだっけ?」
天城は真面目な顔で首を傾げている。本当に忘れているんだろう。
「なぁ花村」
「ん?」
「この犯人と、俺達の中の何人かが関わった事がある。それに、睦月と花村が出会ったのはそれが最初なんだよな?こんな風に繋がるなんて、何て言ったら判らないけど、不思議だな」
「そうだな。何の因果だろうな」
「うし、こんなもんスかね。んじゃこれコピー取って各自街で聞き取りしましょーや。名前くらい判れば何とかなるっしょ」
完成した似顔絵を人数分コピーし、その後は各自稲羽市内で聞き込みをする事になった。