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【ペルソナ4】 Shining one Day by day

第9章 眠れない夜を退治しに行こう



「なぁ睦月、事件の事・・・どう思う?」

「さっきの探偵のコですか?」

「いや、マヨナカテレビの事」

「うん・・・正直判らないです。だけど、今日って夜から雨の予報でしたよね。チェックしてみないと」

「あぁ。・・・あのさ、睦月」

「なんですか?」

「お前は・・・もしこれから先もテレビの中に行ってシャドウと戦う事になったら、どうする?」

「どうするって・・・頑張りますよ」

当然の様な返答に俺は少し困惑する。

前みたいな事がもう起きて欲しくないが故に、睦月にはやっぱりテレビの中に入って欲しくないというのが本音だった。

他の仲間達なら怪我をしてもかまわない、という訳ではなく、睦月には特別に怪我も恐い思いもして欲しくない。

そんな風に思い悩んで過ごしていた事を、睦月に告げた。

「先輩、私、足手まとい、ですかね・・・」

「違うんだよ。お前が怪我したりするの、見てられねぇんだ」

上手く伝わらない。

「先輩、あの。もしこれからもあそこへ行く事があるなら、私はやらないといけない事があるんです」

「え、何だ?」

「私、まだ自分のシャドウとしっかり向き合えてない。そりゃあ、もう向こうに行く必要が無いなら、自分のシャドウと対峙する必要は無いです。だけど、あのままだと、もう一人の自分が可哀想」

意外な答えだった。

下手をすると自分を襲って来る敵を、あのままだと可哀想だ、そう言い切った睦月。




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