【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第9章 眠れない夜を退治しに行こう
土台より小さめの丸を二つ作り、耳の様に上部に張り付ける。
そのあと、トランプのダイヤに似た四角形のパーツを二つ作った。
続けて、大きめのV字のパーツ。
ときどき菜々子ちゃんに目をやると真剣そのもので、紙粘土に仕上げの色を塗っている。
その菜々子ちゃんに絵の具を借りて、私もそれぞれに着色をする。
それが乾くまでの間、菜々子ちゃんの紙粘土は完成したので、今度は細長いパーツを作りそれを環の形に仕上げて、菜々子ちゃんに手渡した。
「睦月ちゃん、もしかしてこれ・・・指輪に出来るの?」
「うん、両方きちんと乾いたら、接着剤でくっつけよう?」
「すごいすごい!睦月ちゃんありがとう!・・・あれ?睦月ちゃんはなに作ってたの?」
菜々子ちゃんが不思議そうな顔でのぞき込んで来る。
「これ・・・なんの動物?」
乾いたそのパーツ達を接着剤で付けて行くと、花村先輩のペルソナ、ジライヤが出来上がった。
「動物じゃないんだ。・・・んー、私にとっての永遠の憧れのヒーローなんだ」
「へぇ・・・かっこいいね!あとは乾くの待つだけ?」
「うん、ちょっと休憩しようか」
「れいぞうこに麦茶があるから一緒にのもう!」
そう言って菜々子ちゃんは立ち上がり、カップにたっぷりの麦茶を注いで持ってきてくれた。