【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第9章 眠れない夜を退治しに行こう
その後、これまでの事件の整理と、これからの推理をぽつぽつと話していたけど、結局日も暮れて行くので今日の所は解散、となった。
「で、このクマ公どうするんすか?」
誰もがどうして良いかわからずに、微妙な顔をする。
その様子を見ていたクマがあまりに寂しそうな顔をしていたので、俺はつい口を開いてしまった。
「しょーがねー。とりあえず今日はウチ連れてくわ」
「ヨースケほんと!?」
途端に嬉しそうな笑顔がクマの顔じゅうに広がる。
まるで子供みたいだ。・・・実際、こっちの世界を知らないクマは幼い子供そのものなのかもしれない。
商店街と、その近くに住む完二、睦月、りせとはその場で解散した。
一晩くらいは親に言えばなんとかなるだろう。
そう言えば、こっちに転校して来てから誰かが部屋に泊まりに来ることなんて無かったかもしれない。
天城、里中と別れ途中まで一緒の鳴上とクマを連れて三人で歩く。
「センセイ、ヨースケ、なんだかこうしてると、センセイ達と約束したあの時みたいクマね」
「あぁ」
「そう言えば、クマって睦月が自分のシャドウと対峙した時、傍で見てたんだよな?」
「そうクマよ。ヨースケ、それがどうかした?」
「いや。睦月があんまし話したがらないから何かあったんかな、って。」
「本当は本人の居ない所で聞くのはフェアじゃないけど、この間、睦月の様子が少しいつもと違って見えたから」
と鳴上が俺の言葉に加勢する。