【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第9章 眠れない夜を退治しに行こう
ふとみると、元々ファンだったらしい花村先輩が感動の声を上げている。
こんなに可愛いんだもん、そりゃあ仕方ないけど・・・
ぶすぶすと拗ねて行く私の心。
「ねぇ、悠先輩、私の力必要?」
「あぁ」
「いいよ!助けてもらったし、私も犯人捜し、協力しちゃうんだから!」
「ふふ、そうくると思ってリセチャンの分の眼鏡も用意してあるクマ!」
「なにこれ?仲間のしるし?」
「みたいな物だ。りせ、よろしくな」
「皆、よろしくね!・・・ん?」
笑顔だったりせちゃんが私の方を向くと、少し怖い顔で近づいてきた
「な、え、なに・・・?」
「んー?えっと、雪芝睦月ちゃん、だったよね?」
「え、すげー!テレビの中で一度名前出しただけなのに覚えてんの!?」
「ここに居る皆の名前はもう知ってる。あなたは、花村先輩だよね。職業上そういうのは得意だもん。で、睦月ちゃんってさ・・・」
うーんと唸りながら尚も真ん丸の瞳で見つめられる。
同性の私でもドキドキしてしまう。
「やっぱり」
「え、何が??」
「なんか見た事あるなって思ったら、違う事務所に睦月ちゃんそっくりなコがいるの。まだテレビとかには出た事ないけど、雑誌で活躍してるよ」
「へぇ・・・」
自然と皆の視線が私に集まる。
「今度雑誌持ってきてあげる!」
「本当?ありがとう!」
にこっと微笑むりせちゃん。
良かった、仲良くなれそう。