【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第9章 眠れない夜を退治しに行こう
「お、センセイ!それにヨースケ達!この椅子はクマの心も体ももみほぐしクマねー」
マッサージチェアの振動に合わせてクマの声も震えている
「げっ・・・何でお前テレビから出てんだよ・・・つか、出れたのかよ」
「今まで出るって言う発想がなかっただけクマよ。皆がこっちで楽しく暮らしていると思うと、どーしてもこっちの世界に来てみたくなったクマ」
「いやいや、お前みたいのがいきなり出てきたら、ここの社員さんたちびっくりするだろうが!」
「おぉ、さっき早速名前を聞かれたから『クマだ!』ってちゃんと名乗ったクマよ」
「それで熊田か・・・」
「いいからひとまずここ出るぞ。目立って仕方がない」
鳴上がクマの手を引き家電コーナーから離れる。
唖然としている社員さん達に軽く頭を下げる
「驚かせてすんません!なんかこう、手違いで着ぐるみごと来ちゃったみたいなんで。後は俺がなんとかします。お騒がせしました!」
社員さん達が明らかに安堵の表情を浮かべている。
どうかクマ吉がテレビから出て来た瞬間は誰にも見られていませんように。