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【ペルソナ4】 Shining one Day by day

第9章 眠れない夜を退治しに行こう



「今日りせの所に様子を見に行こうと思うんだけど」


昼休みの屋上。

あの戦いから日常へ戻った俺達は、未だテレビの中に人を落とす犯人を見つけられずに居た。

りせなら、もしかしたら犯人の手がかりになる事を覚えているかもしれない。

そう付け加えて鳴上が屋上に居た皆に提案をする。


「うん、賛成!」

「私も賛成。ちょっと気になっていたの」

「先輩、その前にちょっと気になる事があるんですけど・・・」

「ん?どした睦月」

「あの、クマ君って・・・今どうしてるんでしょうか?」

そう言えばペラペラになったクマの姿を睦月は見てないんだっけ。

「あー。そうだったな。ペラックマなんて放っときゃいいんじゃねぇ?」

「先輩・・・その名前どうなんスか?でもまぁ、確かにクマ公は何してんだろうな?」

「それじゃあさ、りせちゃんの様子を見に行く前に、皆でジュネス行こうか?」


天城の提案に全員が賛成し、俺も渋々了承する。放課後はフードコートで落ち合う事になった。

このメンバーで校内で集合するには、少し目立ちすぎるからだ。


既に、誰ともつるまない不良のレッテルを貼られた完二が俺達の輪に入ってる事を不思議に思っているクラスメイトも居る。

ジュネスで待ち合わせ・・・
そうだ。そこまで睦月と二人で行動できないだろうか。
口実を頭の中で作り上げている時、完二が口を開いた。


「あ、そうだ睦月。おふくろがお前に渡したいモンあるらしいから、先に寄ってくれねぇか」


淡い期待をぶち壊した完二を睨み付けるが、その理由を知る由もない完二は首を傾げるだけだった。


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