【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第8章 【短編】he is affection doctor
患部の膝を見つめていた悠が目線を伏せる。
その様子が照れているという事に睦月が気が付いた。
「先輩もしかして・・・照れてる?」
「少し」
何でもクールにこなすと思っていた先輩の意外な姿。
「・・・仕返し」
小さく悠が呟くと同時に、絆創膏越しに膝に小さく唇を落とした。
今度は睦月が照れる番だった。
次の瞬間、校内に部活終了の合図を告げるチャイムが響いた。
その余韻がいつまでも保健室の中を満たす。
ふと悠が立ち上がり、保健室のカーテンを引き、内側から鍵を掛けた。
「な、鳴上先輩・・・?」
「これで、ここには誰も居ない。・・・さぁ、どうしようか?」
睦月に向き直った悠は、着ている白衣ごと包むように睦月を抱き上げた。
急に足場を失った睦月は反射的に悠の身体にしがみ付く。
「睦月、俺はさ。何でもソツなくこなせるわけでも、特別器用なわけでもない。だから、優しく出来るかどうかわからないけど、睦月、今俺はお前が欲しい」
そのまま脇にあったベッドに睦月を押し倒す。