【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第7章 ノイズの交差点
「解析完了~♪それじゃあキッツイのお見舞いしちゃうよ」
ポールから下りたシャドウがそのポールを引き抜くと、バズーカの様にそれを構えだした。
瞬間、そこから繰り出される高エネルギー。
先程、頭の中を覗かれた所為なのか、それぞれの弱点を突く魔法攻撃が私達を襲った。
「シラヤマ!助けて!」
特捜隊の皆がそれぞれ離れた場所に居たので、皆を守る為に強度の低いバリアを張る事しか出来なかった。
それでも全滅は免れた様で、皆傷つきながらも何とか上体を起こす。
「・・・駄目だ、このままじゃ・・・」
「私達、ここで死ぬの・・・?」
絶望的な戦況の中、鳴上先輩が立ち上がった。
「クマ、お前はりせを連れて逃げろ!」
「でも・・・センセイ・・・一人ぼっちは嫌クマよ!」
「クマ!頼むから・・・!逃げてくれ・・・早く・・・」
いつの間にかシャドウが、辺りにあったポールをまとめてこちらへ向けている。
一本でもあの威力だったのに。さっきの天城先輩の言葉が胸に刺さる
「私達、ここで死ぬの・・・?」
嫌だ。死にたくない。それに、誰も死なせたくない。
全神経を集中して心の奥底のシラヤマに話しかける
お願い。私に力を貸して。
ここで死んだら私、あなたと向き合う事が一生できないまま終わっちゃう。
花村先輩にも、何も告げないまま、終わっちゃう。