【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第7章 ノイズの交差点
テレビの中の広場に行くと、元気に迎えてくれると思っていたクマ君が、広場の片隅に頭を抱えてしゃがみこんでいた。
「皆最近来ないから、寂しかったクマ。みーんなクマの事なんてどうでも良いクマね。クマの身体が目当てだったクマね?」
「クマ君、久しぶり!ごめんね寂しかった?」
「逆ナン、しても良いから機嫌直して?」
「ホントクマか!?あ、そうだ、新しいメガネを用意したクマ。はい、カンジメガネ〜」
「あぁ!?んだこれ、鼻眼鏡・・・って、これの事だったんスね。おいクマ公、俺んだけ何か違ぇじゃねぇか!」
「ぶふっ・・・完二君似合ってる・・・!千枝より似合ってる・・・ふふっ・・・あはははっ!」
「ちょっとしたジョーククマ。テレッテッテー!こっちが本物のカンジメガネ〜」
「・・・中々良いじゃねーか・・・」
思い思いに話し込んでいる中、ふとクマ君が鼻を鳴らしながら私の方へ向かってきた。
「およ?ムッチャン、何か・・・」
そう言いながらすんすんと身体中の匂いを嗅がれる
「え、ちょ、私なんか変なにおいする!?」
「おいクマ吉!なんかお前変態みたいだぞ。止めろって」
花村先輩が無理矢理引き剥がす。
「違うクマ!ヨースケと違ってクマはジェントルメーンクマよ。・・・あれ?しなくなった」
クマ君が瞼を半分下げながら顎があるらしい位置に手をあてる
「おかしいクマね?最近クマの鼻の調子がおかしいからクマ?今、なんだかムッチャンからシャドウの気配がしたのよ~」