【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第7章 ノイズの交差点
「うん、私の場合のは、完全に向き合った訳じゃないんだ、多分」
「はァ?なんだそりゃ」
「その・・・初めてテレビの中に入った時、丁度花村先輩が自分のシャドウに襲われてて、その・・・必死で自分のシャドウにお願いして協力してもらってる」
「そんなんアリかよ!?」
「うん、アリだったみたい。だけど・・・いつかちゃんと向き合わなきゃならない時が来る。・・・と思う」
出来れば花村先輩には見せたくないな。と心の中で付けたす。
「じゃあなんだ、そのうち睦月のシャドウと戦うかもしれねって事だよな」
「うん、ちょっと恐いね」
「恐いつうか、自分の汚い部分を直視すんのは正直キツかった。だけど、俺に出来たんだからお前にも出来るんじゃねぇか?」
「そうだといいなぁ」
「心配すんなよ。そん時には俺がブッ倒してやるからよ」
「ありがと、完二」
「ところで睦月。あのよぉ・・・」
「なに?」
「俺がテレビん中に入れられる前、探偵って名乗るヤツがいたの覚えてるか?」
「ああ、あの男の子。結局何だったんだろうね?」
「あいつの事なんだけど・・・俺、あいつの事殆ど知らねえし、あれから見かけてねぇんだけどよ・・・その、何か、気になるっつうか・・」
「好きなの?」
「バッカ!違ぇ!そんなんじゃねぇ!けど、なんかこう、まだモヤモヤすんだよ。けどよ、こんな話、あんまし先輩らに出来ねぇし。お前、言うなよ!?」
「言わないって」
本日二つ目の秘密が出来てしまった。完二のは本人以外は知ってると思うけど。
「何かあの子とはまた会えそうな気がする。敵対するような関係じゃないといいね」
「あぁ、そうだな。おっと、お前ん家もうそこじゃねーか。」
「ありがとう完二!それじゃまた明日学校でね。遅刻するなよー!」
「チッ。わーったよ。じゃあな」