【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第7章 ノイズの交差点
「ご馳走様でした!美味しかったです!」
「菜々子、睦月ちゃんと晩ごはん楽しかったよ!また一緒に晩ごはん食べようね」
「うん!・・・っと、それじゃあそろそろ私、家に帰ります。お邪魔しました」
「ごめん睦月、本当は送ってあげたいんだけど」
「先輩、いいんですよ。家、そんなに遠くないし、先輩は菜々子ちゃんと一緒に居てください」
晩ごはんをご馳走になった後、私は家に帰ろうと支度をしていた。
「ねぇ、睦月ちゃん!あのね、お願いがあるんだけど・・・」
コップ類を片付けている鳴上先輩を盗み見ながらも
もじもじと何かを言いにくそうにしている菜々子ちゃん。
「菜々子ちゃん?どうしたの?」
「さっきの事・・・皆にはぜったい内緒だよ!」
「え?」
「お兄ちゃんがラブリーン好きなこと・・・」
「・・・あ!あぁ、うんうん!二人だけの秘密、だね」
「ぜったいだよ!それじゃあまたね、睦月ちゃん!」
「何か菜々子と約束したのか?」
ふと後ろから先輩が顔を覗かせる。
「わ!せせせ先輩!何でもないです!それじゃあまた学校で!」
「ああ。おやすみ。ありがとうな」
鳴上先輩の名誉の為に、この事は菜々子ちゃんとの絶対の秘密だ。
先輩に勘付かれる前にと私は堂島家を後にした。