第2章 寮生活
「おい、起きろや」
まだ目覚ましもなっていないのに叩き起される。
『なに…爆豪…!?』
「朝ごはん作ってやってんだよ。感謝しろや。」
意外と世話を焼いてくれるらしい。
見た目もいいし、もう少し人に感謝したら持てると思うんだけどなー。実際はモテてるらしいけど。
『ありがたいです…いッ』
あぁ。これはやっぱり。
「どうした。」
『爆豪。今すぐうちの腕、最大火力で爆破してくれないかな。』
「はぁ!?何ふざけたこと言ってんだてめぇ。」
『お願い。方法がそれくらいしか思いつかない。そうじゃないと…』
言いかける前に爆発音が鳴り響いた。
ほんとに唐突なんだから…
これ相当音でかかったからみんな来そうだな…
あ、通知やばいわ(白目)
「当分腕使えねぇからな。事情は知らねぇが、安心しろ。守ってやるから」
『ありがとう…あっヅッ』
某クソアニメのベーコンムシャムシャじゃねぇか。
何無許可でうちの口にオムライス突っ込んでんだよ。
まじおこ。
「黙って食えや。口にわざわざ運んでやってんだからよ。」
地獄のような時間でした…
ーーー
そのまま爆豪におんぶされてみんなの集まっているところへ行く。
「爆豪くん!亜依ちゃんに何しとるん!?」
「亜依…腕が…!」
ほらざわざわタイム来ちゃったよ。
『…みんな。昨日のこと、本当にごめんなさい。今まで隠してて、最低なヤツだ。』
「そんなことねぇよ。みんなよく気持ちを分かってくれてるはずだ。」
「そうよ。亜依ちゃんのことを嫌ってる人なんて誰一人いないわ。」
『み…んな。ありがとう…』
恵まれてるな。本当に幸せだ。
相澤先生に。あのことを話さないと。
爆豪に破壊してもらったけどあの個性は怖すぎる。
みんなに迷惑をかけないように。