第2章 寮生活
目を覚ますと、何故か寮にいて、
みんながうちのカバンを探っていた。
『なななな…!何してるんですか!』
「あ…えっとごめんなさい。携帯がなったものだからつい…」
梅雨ちゃんが謝罪する。
自分の他人だと思わないと…!バレてしまう。
『えっと…手当て…ありがとうございました!いつか、お礼しますので!失礼します!』
「もう夜だ。しかも変な芝居やめろ。もうバレてるぞ」
みんなの後ろから現れた相澤先生に混乱する。
先生、それ言わない約束では…
しかもバレてるって…
痛っ…足動かないし。
「あ、あんまり動かないでください!傷だらけなんですから。」
「そうそう。これからお世話するからさー」
『なんで知って…』
バレるはずがない。だって見た目全然違うし、
…ん?さっき携帯って、
まさか携帯の中身とかを見て!?
「わりぃ…」
『焦凍は助けてくれたから…その…』
なんだこのムード。とにかく隠し通してきたからには、男の姿に戻らないと。
「ほら、部屋いくぞ。こいや。」
「「「「待てーー!」」」」
みんなの叫びを無視して、部屋へと連れられる。
『…騙しててごめんなさい。』
「うぜぇ。顔も見たくねぇわ。」
そう言って爆豪は自分の部屋へと行ってしまった。
覚悟はしてたけど。結構辛い。
最初から隠さなければこんなことにはならなかったのかもしれないのに。
『…うっ…ひぐっ…あぁッ…』
「ブッサイクな顔」
『ぅ…え…?』
さっき出ていったはずじゃ。
顔も見たくないって行ったはずなのに。
「てめぇが女だって関係ねぇ。いつも通りだ」
爆豪が優しい…!
『ありがと…』
んで…爆豪。今夜の1時だぞ。眠たいんだが。
「そうそう…痣、しばらくは治らねぇってリカバリーガールが。だから大人しく俺の後ろについてこいよ。
じゃあな。」
言葉の意味全然わかんないけど
理解した(してない。)
当分は気楽に行けるかな…
頑張らないと。