第2章 寮生活
おはようございます…
今日は休みだから、女のままでいいか。
とか思ってたけど爆豪、焦凍、あと何故か響香から電話そしてLINEが大量に来ていて部屋を出なければなりません。
レディーファーストって知ってる?
『響香、入るよ。』
「えっ!?、あ、うん」
何焦ってんだろ。
入ってみると、様々なギターやキーボードが置かれていてとてもかっこいい。
「ごめんね、引いたでしょ」
『ん?いや、俺中学の時演奏してたし。』
そう言うと響香が目を輝かせて楽器の説明をしてくれたが割愛する。わりぃ。
『で、どうしたの。昨日電話してたけど』
「あー、友達に反転の個性の子のことを教えてくれって言われたんだけど、うちあんたのこと何も知らないからさ。」
『個性のことは大体出久に話したんだけど。』
「えっと、プライベートというか、恋愛系というか」
『…したことねぇなー。恋とか。』
「えっ」
『えっ』
いや、事実だぜ。
嘘はついてない。
「告白されたこといっぱいあるんでしょ?OKしないの?」
するもしないも相手を傷つけるだけだしな…
男からも告白されたことはあるけどタイプじゃなかったし…
『…しないな。俺と付き合ったっていいことねぇよ』
なんでそんなこというんだって顔されてんなー
たしかに俺だって思うわ。
「…そっか。」
ぜってーバレる!いや、ほんとに。
女だって知ったらみんな離れていくに決まってる。
でもヒーローになるためには男じゃないと
筋力が全然違う。
強くならないと。
部屋を出て、通路を通って自分の部屋へ行こうとした時、少し俺より小さいやつとぶつかった。
『…電気、大丈夫か?』
「おっわりぃー、亜依か。あっちょうど暇してたんだ。俺の部屋で話そうぜ!」
『おう。』
ちょっと感電した…どうってことないけどな。