第2章 寮生活
『こちらが焼く前のハンバーグになります』
「三分クッキング!?」
現在7時。夜ご飯は決まって7時半に食堂集合だ。
余裕だなこれ。
手際よくハンバーグを焼いて野菜などをお皿に一つ一つ盛っていく。
その間に百はご飯と味噌汁を入れて置いていく作業。
これなかなかシュールだな。毎日はきっつい。
当番制でよかったわほんと。
全てが終わったのが全員が降りてくる五分前。
『お疲れ様、百。』
「い、いえ、とんでもないですわっ!」
女のうちでも分かる。これは可愛い。
「いい匂いがするー!」
「美味そう!」
御一行のご到着ですね。
30分もしない間にお代わりが続出。
なんでこいつらこんなに食べるの早いの…?
まぁ多めに作っててよかったですほんとに。
「店開けば…?」
響香、まじのトーンあかんて。
お皿の片付けは食器洗い機先輩に任せて、
お風呂入んなきゃダメじゃん…
まぁ個人用の浴室が…あればいいんだけど!
ねーんだよなぁ!?(半ギレ)
浴槽セットをもって服を脱いで大浴場へ入ると
「亜依。」
「亜依きた!」
1人入ってきたくらいで騒ぐなよ…
みんなを無視して髪を洗った後、誰も入っていない少し小さい炭酸水が出ている湯船に浸かる。
「俺も入っていいか?」
おぉ、焦凍か。
今上半身見るのに必死なんだからね、中身れっきとした女子だからね。あとタイムリミットがあるから早くしないと。
『100数えたら上がるからいいよ。』
「子供みてぇだな笑」
『なんだと』
聞いた?バカにしてきたよ俺を。
タイムリミット迫ってきてるからまじで。
今日反転したのが9時だから、22時まで。
時間ねぇな。
さっさと湯船から上がって着替えて、部屋へ戻る。
冷蔵庫からキ〇ンレモンを取り出して飲む。
これ日課。このジュースほんとに美味しいから。
さて、寝るか。