第7章 俺って、エロ担当らしいよ ( 四葉 環 )
「俺が冷蔵庫開けた時、ちょうど帰ってきた。おかえりって、俺は言ったし。な?」
『うん!それで、逢坂さんはセクシー路線の勉強してどうするの?四葉さんみたいに、龍を目指すの?』
「そーちゃんは、マリーとの撮影がセクシー路線だって言われて悩んでる」
あれ?迷ってる?だっけ?
『えっ?!それって、私との撮影が嫌だってこと?!』
壮「ち、違うよ!環くん、ちゃんと言葉を選んで!社長からそう聞いて、セクシー路線だなんて僕には難しいから···今から身体作りとかは間に合わないし、どうしたらいいのかな?って」
下を向いて考え込むそーちゃんを見て、マリーが笑いだした。
『逢坂さん?もしかして、セクシー路線って聞いて脱がなきゃ!とか、思ってる?』
壮「ば、場合によっては、かな?」
『違うよ、逢坂さんの場合はさ?脱がない方がセクシーなんだよ』
どういう事?ってそーちゃんが言えば、またそれを聞いてマリーが笑い出した。
脱がない方がセクシーって、俺も意味わかんねーよ。
『例えば楽や龍みたいに、明らかにフェロモンの塊みたいな人は服を着てようが裸体でいようが関係ないけど···逢坂さんは、そうじゃなくて···だから、そういう時は···こうやって···』
壮「え?あ、ちょっと愛聖さん?!いきなりなに?!」
「おーっ!そーちゃんがマリーに襲われてる」
壮「環くん!笑ってないで僕を助けて!」
助けてって言われても、マリーが楽しそうだし。
『はいここ座る!で、逢坂さん?ちょっと失礼しまーす!それから、私の顔を斜めに見て、手元は見ないで私の髪をかきあげて?四葉さんは写メの準備!』
「お、おぅ!わかった!」
イスに座ったそーちゃんの片足に跨るようにマリーが座って、そーちゃんのシャツのボタンを外すフリをしてる。
なんか、これだとマリーの方がエロい。
『ほらテレない!こっちの手は私の腰に回して?はい、髪をかきあげて?目線は私に真っ直ぐ!···四葉さん、撮って!』
ピッ!と音を立てながら俺は写メを撮った。
何気なく画像を見れば···うわ···さっきはマリーがそう見えたのに、この写真だとそーちゃんがエロく見える。
『どう?上手く撮れた?···見せて~?』