第7章 俺って、エロ担当らしいよ ( 四葉 環 )
小「愛聖さんに見せたらとても恥ずかしがっていたけど、最終的には共演OKくれたから監督さんにも返事しちゃったんだよね」
「マリーがいいんだったら、別にいいんじゃねぇの?な、そーちゃん?」
壮「そうだね···僕はちょっと、恥ずかしいけど」
小「それから、次のCM企画には愛聖さんと君達MEZZO"に仕事の話が来てるから」
仕事の?
「それって、俺とそーちゃんがマリーと仕事すんの?」
小「そうだよ?壮五くんと愛聖さんの組み合わせでスパークリングワインの、環くんとの組み合わせはお菓子のCMだよ。どっちも今回のCM企画先の企業と監督からだから、了承済だよ」
お菓子食えんの?!
それ超ラッキーじゃん。
小「壮五くん達のは少しセクシー路線で撮りたいらしい」
壮「セクシーですか?!···大丈夫かな、僕で」
ふ~ん···そーちゃんとマリーはセクシー路線なのか。
「な、ボス。俺は?俺もセクシー路線?」
小「あはは、流石に未成年と分かっているのにセクシー路線には推薦出来ないよ。環くんは等身大の高校生役で大丈夫。学生の休み時間をテーマにしたお菓子の新商品だからね」
「普通の高校生?···俺って、エロ担当らしいよ?ヤマさん言ってた」
なのに、なんで普通の高校生なんだ?
小「もちろん、環くんが抱かれたい男No.5っていうのも分かってるよ。だから、もう少ししたらバリバリセクシー路線で頑張って貰うよ。ほら、あのTRIGGERの十龍之介くんみたいにね?」
リュウ兄貴みたいに?
俺が?
「分かった、そんとき頑張る」
じゃ、先方には僕が連絡しておくからと言うボスに挨拶して、そーちゃんと寮に戻った。
壮「まさか僕達まで参加することになったなんて、ちょっとビックリしたよね」
冷蔵庫から王様プリンを出して食べ始めると、そーちゃんは紅茶を入れながら俺に話しかけてきた。
「次は最初から一緒じゃん?そーちゃんは、マリーとセクシー路線のやつ」
壮「セクシー···それについては、僕はどうしたらいいのかを勉強しておかないといけないな···」
『勉強って、なんの?』
壮「それはもちろん、セクシー路線に関し···わぁっ!愛聖さん?!いつからそこに?!」
『さっきからいたけど?』