第7章 俺って、エロ担当らしいよ ( 四葉 環 )
「ん。こんな感じ」
解いた髪を纏めながら覗くマリーに、スマホの画面を向ける。
『おおっ!いい感じ!さすが私···なんてね』
満足気にケラケラと笑うマリーに釣られて、俺も笑った。
そーちゃんは···あ、なんか···力尽きてる。
『逢坂さんてさ?普段から身のこなしが上品だし、だからこそ···こういうのがギャップ萌えって言うか、映えると思うんだよね~!折角だからグループに載っけて、みんなの意見を聞いてみよ?』
「おっけ。じゃ、今からグループのに添付する」
言われるままに写メを載せて、マリーが考えた題名を付け足した。
“ 激写!そーちゃんとマリーが···リビングで秘密の···?! ”
なんか、怪しい週刊誌の見出しみてぇ。
そう思って笑ったら、みんなが写メを見たのか次々とコメントを送って来た。
···と、同時にバタバタと足音がして。
三「こぉら!壮五も愛聖も、未成年の前で何やってんだ!!」
ナ「oh!ワタシも混ぜてクダサーイ!」
陸「そ、壮五さんと愛聖さんは···そういう関係なんですか?!」
一「逢坂さん!佐伯さん!···寮内でそういうのはダメです!」
大「楽しそうなことしてんなぁ···おまえら」
あ、みんないたの?
ガヤつくリビングで、ラビチャの着信音が響く。
万「愛聖···壮五くんで遊びすぎ!」
小「そう?僕はなかなかいい出来だと思うけど?待ち受けにしちゃおっかなー?」
···あれ?
俺もしかして全員の方のグループに載せちゃった??
大「タマ···おまえさん、万理さんと社長にまで見せたかったのか?」
「なんか、間違えたっぽい」
『まぁいいじゃない?これで逢坂さんのセクシー路線が一歩前に進んだんだから』
そーちゃんが画面を見て固まってるけど、いいのか?
みんなでそれを見ながら、それぞれがそーちゃんの肩を···エロいなぁって、叩いた。
あれ?
そういえば···
エロ担当って···俺じゃなかったっけ?
~ END ~