第6章 秘密のKISS (2019.2.14 大和 生誕)
「候補ならまだいるぞ?Re:valeのふたりとか、あと同じ事務所だったTRIGGERのメンバーとか、な?」
そこから話を広げていけば、候補はまだまだ増えるな。
それぞれのマネージャー達とも仲良いからなぁ、愛聖は。
陸「えぇ···オレ、愛聖さんからチョコ欲しいなぁ···」
環「俺も!絶対欲しい!だって俺、マリーのこと好きだし」
壮「アハハ···環くん、愛聖さんを好きなのはみんなも同じだよ?」
環「じゃあ俺は大好きにする!絶対!」
まぁ、タマはそうだろうな。
普段から王様プリンやら、お菓子やらを愛聖がくれるんだから。
アイツからしたら、言葉数は少なくても根は素直なタマは弟みたいな感じなんだろ。
ひとりっ子で鍵っ子だって言ってたし。
そこんとこ考えると、万理さんとユキは甘やかし放題のアニキ代わりって感じか。
「世の中バレンタインで、チョコのひとつも欲しい気持ちは分かるけど。別にチョコをくれるのは愛聖だけじゃないだろって話で」
そもそも今日はバレンタイン以外にも大事な日だろうが。
···なんて、自分から実は今日はアイドリッシュセブンのリーダーであるオレの誕生日でーす!なんて言うのは、ちょっと···なぁ。
別にケーキにロウソク立てて祝って欲しいって年でもないけど、誰も気が付かないってのも···なんだか寂しいような。
ま、いっか?
男だらけに囲まれて誕生日会ってのもアレだし?
「ところで、その愛聖はどこにいるんだ?」
いつもなら早起きして、掃除や洗濯とか率先してやってくれてるのに。
壮「ここにいないし、まだ僕たちも姿を見てないから寝てるんじゃないかな」
「まだ寝てるんじゃないかな?って···花のオトメを豪語するヤツが朝寝坊か?」
一「適度な睡眠は、女性には必要不可欠ですから。とは言え、夜更かしした上に朝寝坊···というのは如何なものかとも思いますね」
環「じゃ、俺がマリーを起こしてくる!そしてチョコ貰う!」
壮「環くん!眠っている女性の部屋へ1人で押しかけるなんてダメだよ!」
環「じゃあ、そーちゃんも来ればいいじゃん」
そういう問題じゃなくて···と零しながらもタマの後を着いて行ったソウも、どうなんだ?
けど、2人はすぐに戻ってきて。