第1章 秘密のキスはアナタと ( 大神万理 ・2018生誕 )
❁❁❁ 愛聖side ❁❁❁
龍「あ、おかえり愛聖」
『ただいま···って、龍?!なんでいるの?!』
ここにいるはずのない龍がニコニコしながらエプロン姿で出迎えてくれて驚く。
楽「俺らもいるぜ?何だか楽しそうな話を耳に挟んだから混ぜて貰おうかと思ってな」
天「ボクは半ばムリヤリ楽に連れて来られたんだけどね」
Re:valeだけじゃく、TRIGGERまで···
これ、バレたら絶対に万理に怒られるヤツ!
あ、最終的にはバラすんだけど、誰が責任取るの?!
まぁ···私は絶対怒られる側だよね。
大「んで、首尾は?」
『首尾って···まぁ、一織さんの台本通りに社長とお話して来ましたけど』
百「バンさんは?!バンさん来た?!」
天「来てなかったら愛聖がここに帰ってる訳ないんじゃない?」
···ごもっともです。
『ちなみに万理は、ちゃんと立ち聞きしてくれてたみたい。ドアの外に人の気配がしたし、私が社長室から出た時に万理の残り香があったから』
陸「残り香って?」
『万理によしよしって、ギュッてされた時にふわっと漂う香りだよ?』
環「おぉっ!バンちゃん、マリーにはよくそれやってる」
ナ「例えば···こんな風にデスか?」
背後から急に抱きすくめられて身動きが取れず、もぅ!と笑う。
『ナギさん、それだと万理の香りは分からないかもです』
笑いながら言えば、ナギさんも笑いながら私の向きをクルリと変えて抱きしめ直した。
ナ「では、こうデスね?」
百「あーっ!ズルいぞ!!」
『まぁ、そうですけど···でも、ナギさん?距離が近過ぎです』
ナ「non···ワタシは気にしませんよ?」
三「気にしろよ!」
いつもの流れで三月さんがナギさんを引き剥がしてくれる。
『ところで、千の姿が見当たらないけど?』
百「ユキだったら、まだ眠いからってマリーのベッドで寝ちゃったよ」
なぜ、私のベッドなんだろうか。
壮「僕の部屋をどうぞって申し出たんだけど、その···愛聖さんの所がいいって···」
百「言ってた!いつも通りに寝たいから、とか」
いつも通り?···って···え···?
千···まさか自分のベッドみたいに、その···は、裸で寝てたりしないよね?!
それだけはやめてよ?!