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〖 IDOLiSH7 〗カラフルパレット

第3章 お兄さんこういうの苦手なんだよ ( 二階堂 大和 )


倒した愛聖の体に馬乗りになり、両手を押さえ付ける。

ー やめて···お願い··· ー

涙を浮かべて抵抗する愛聖のブラウスに手をかけ···引き裂く。

露わになった白い肌に顔を寄せ、ペロリと舐める。

ー この肌にオレの痕跡を残したら、アイツはどんな顔をするんだろうなぁ? ー

ー お願い···何でも言うこと聞くから、離して··· ー

ー 何でも?へぇ···じゃあ、このままオレに抱かれとけよ ー

肌を隠す残りの生地を引っ掴み、全てを露わにす···る···



「カーット!!···二階堂君、そこで躊躇ったらダメだって何度も言わせないでくれよ」



監督からのストップがかかり、カメラが止められる。

「すみません···」

「今回の君の役どころは、千の恋人役を無理やり抱いて復讐を計るって言っただろ?」

「はい···分かってます」

分かってはいるけど、相手が普段から身近に居すぎてやりづらい。

まったく···お兄さんこういうの苦手なんだよ。

愛聖はケロっとしちゃってんけど。

「千さん入りまーす!」

うっわ、しかも面倒なのが来ちゃったよ。

『二階堂さん、大丈夫ですか?』

こっちも来たか···

追加のブラウスを用意するまでの間、スタッフからバスローブを着せられた···ちょっと艶めかしい姿の愛聖が顔を覗いて来る。

「まぁ、何とか」

『昨日の本読みでは何ともなかったのに、どうしちゃったんです?私なら大丈夫だから、思いっきり無理やり抱く方向で構いませんよ?』

無理やり抱く方向でって、どんなだってーの!

それが出来てたら何テイクもしてないってのよ!

千「ちょっと。無理やり抱いてとか、聞き捨てならないんだけど?」

『千···?あくまで撮影のことだってば』

「来たな···これはまた随分とお早いお付きで?スーパーアイドルのRe:valeさんは、自家用ヘリで移動ですか?」

嫌味たっぷりな口調で言えば、千は軽く笑って受け流した。

千「僕が早く来たんじゃなくて、誰かさんの撮影がとっても押してるって聞いたけど?」

誰だコイツにそんなこと正直に話したヤツは!

「誰に聞いたのか知らないけど、別に、」

千「万、だけど?」

万理さんかよっ!

···万理さんめ、何も千に正直に言わなくたって。


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