• テキストサイズ

〖 IDOLiSH7 〗カラフルパレット

第12章 いつか届くといいな・・・ ( 七瀬 陸 )


百「じゃ、ちょっと試してみたいんだけど!例えば、肉!肉とか!」

妙に乗り気な百さんに、千さんが眉を寄せてその手を下げさせる。

千「モモ・・・なんだか僕、嫌な予感しかしないんだけど?」

百「えー?!いいじゃん、いいじゃん?だってユキはいっつも肉食べないし、催眠術かけられてるなら美味しいって思うかもじゃん!きっとタンポポより美味しいって!」

千「僕は、遠慮しておくよ」

た、たんぽぽ?!

千さんいつも、たんぽぽ食べてるの?!

大「スーパーアイドルのRe:valeさんが、催眠術くらいでビビるの?」

やらないだとか、遠慮するだかとかを繰り返す千さんに、大和さんがニヤリと笑って追い打ちをかける。

千「別に、ビビってる訳じゃない。そんな事をしてまで食べる必要が僕にはないだけ」

大「へぇ・・・?そうは見えないんだけどなぁ?」

や、大和さんって・・・こんなキャラだっけ?!

千「大和くんがそこまで言うなら、やるよ。ただし、僕の次に大和くんもチャレンジするのが条件だ」

大「別にいいぜ?オレは好き嫌いなんてないし」

千「そうじゃない。大和くんの場合は、そうね・・・心にひた隠している好きな人を抱き締める・・・なんてのはどう?」

大「な、なにを根拠にそんな事を・・・」

急に狼狽えだす大和さんに、そりゃあ催眠術かけられてる時に好きな人を抱き締めるなんてのは、オレだってイヤだよ・・・と同感する。

ん・・・?

え、待って?!

大和さんって好きな人いたの?!

千「あれ?アイドリッシュセブンのリーダーでもある大和くんが、ビビっちゃった?」

さっきの大和さんのように、今度は千さんが同じセリフを言って怪しく笑う。

大「分かった、その条件飲めばいいんだな?」

大和さんが大きく息を吐きながら言えば、千さんはそうだと返事をする代わりに・・・にっこりと笑った。

っていうか、怖い・・・怖いよ大和さんも千さんも!

/ 153ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp