• テキストサイズ

【ヒロアカ】"無個性"だけどヒーロー科

第9章 決意



相澤は、幼い頃から自分を育ててくれた、大切な家族だ。血の繋がりがなくても、家族であることに変わりはない。
親なのか兄なのか、そこは微妙なところだが、そんな事はどうでもいいことだった。

自分はクラスメイト──緑谷のような──大層な理由があってヒーローになりたいと思っている訳ではない。
何となく、将来安泰だからという理由だけである。たまたま自分は体術も得意だから、そのまま金に繋がると思っただけだ。

でも、唯一の家族を守りたいとは思う。

産みの親は、この世にはもういない。
相澤だけが、事実上唯一の家族なのだ。
そんな彼が、大勢の敵と戦っているのだと聞いて──黙って見ているなんて選択肢はどこにもない。

マイクの目を真っ直ぐ見つめると、よし、と頷かれた。

「お前も来い。みんなを、助けるぞ」


/ 288ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp