第6章 噂の少女
だから、勢いに乗ってしまっている(?)マスコミが、仮眠室に入りでもしたら拙い事にしかならないのだ。
具合が悪いのなら、保健室に行けば良いし、それに自分とマイクがこの部屋から出てきたところを、見られている。
だから拙いのだ。
疚しい関係ではないが、変に勘ぐられる可能性があるし、自分と親しいところから"事件"にたどり着かれても困る。
「不法侵入だぜ。これもう敵だ、アイツの事バレてもマズいし…ブッ飛ばしていいかな」
苛立つマイクを宥める。
「やめろ、あることないこと書かれるぞ。そうなればあいつが悲しむ。…警察が来るまで待とう」