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【ヒロアカ】"無個性"だけどヒーロー科

第5章 意識の違い



「で、は、話って…何?」

大手ファストフード店のテーブル席。
緑谷はガチガチに緊張しながら、流衣と向き合っていた。

流衣はクラスで既に浮いた存在だが、それでも顔立ちはかなり整っている。
女子と2人だけで話すというのにも緊張するのに、帰りに寄り道しようと誘われて、しかも相手が美形なのだから、緊張するなという方が無理な話だ。

それに、彼女は美形なだけではなく、──不気味なのだ。
何を考えているのか全く分からないし、やはり爆豪とのやり取りを思い出してしまう。

「あ、そんな身構えないで?…ねえ緑谷。君に、1つ聞きたいことがあるの」

ふわりと流衣は笑う。
初めて見た彼女の笑顔に、緑谷は思わずドキリとした。

──かっ…か、かわ……い、い…

「ななななっ、な、何…かな!?」

心拍数が上がり、ものすごく噛んでしまった気もするが、それはスルーだ。
いや、すごく恥ずかしいけれど。



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