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【ヒロアカ】"無個性"だけどヒーロー科

第26章 少女はヒーロー



──ごめんね、みんな。

口にする訳にはいかず、心の中で流衣は頭を下げた。

──ごめんなさい。

本当なら、国の言うことなんて無視して、単独行動でもすれば良かったのだ。
相澤には怒られるだろうが、それよりもクラスメイトたちの命を優先すべきだろう。
そんなこと、分かっていたのに。

──ここで、国のせいだと責任転嫁するほど腐ってはいないつもりだけど。

──でも、動けなかった時点で、私は腐ってた。

だからごめんね、と。
謝りたいのに言葉にすることも叶わず、涙が零れそうになる。




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