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【ヒロアカ】"無個性"だけどヒーロー科

第26章 少女はヒーロー



呼ばれた場所に行くと、上鳴が驚いた顔をして出迎えた。

「おぉ、時暮!来てくれたんだな!」
「まぁね。緑谷、心配だし」

飯田に呼び出されたのはムカついたけど、と付け加えるのも忘れない。

そして流衣は改めてメンバーを確認し、クラスメイトのほぼ全員が集まっている事に驚く。
来ていないのは、体調面で問題のある葉隠、耳郎、八百万とそして爆豪だけだ。

これは、緑谷が単に心配だったのか、それとも爆豪の不在に対する不安を和らげたかったのかと思い──その、両方である事に気付く。

なぜ自分が呼ばれたのかは分からない。
クラスでは確実に浮いている存在だし、協調性も皆無だ。爆豪とはいい勝負だろう。

いや、だからこそなのか。
それとも委員長の気まぐれか。
分からないけれど、緑谷も爆豪も、心配なのは流衣も同じであり、助けたかったという悔恨の念は強かった。



恐らく、この場の誰よりも。




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