第24章 林間合宿──私情
「あうう…私たちも肝試ししたかったぁ…」
芦戸は天を仰ぎながら嘆く。
「サルミアッキでもいい…アメを下さい先生…」
上鳴が言うと、
「「サルミアッキ旨いだろ/じゃん」」
相澤と流衣は声を揃えて言った。
なんで補習呼ばれてない時暮もここに来てるんだよ、と瀬呂や上鳴は思うも、口には出さない。
「ブラド、今回は演習を入れたいんだが」
「俺も思ってたぜ、言われるまでもなく!」
相澤とブラドが補習の内容について話し合っていると、マンダレイからテレパスが届いた。
『皆!!!』
「マンダレイのテレパスだ」
「これ好きー、ビクってする」
「交信できるわけじゃないからちょい困るよな」
楽しそうに話す生徒たちを、相澤は静める。
「静かに」
『敵2名襲来!!他にも複数いる可能性アリ!動ける者たちは直ちに施設へ!!会敵しても決して交戦せず撤退を!!』