第20章 期末テスト
そして無事、筆記試験は終了し、演習試験当日──
「諸事情により、テスト内容は今回からチームで教師と戦闘を行ってもらう」。
根津の言葉に、1番焦ったのは流衣だった。
何となくではあるが、誰が誰と組まされているのかは想像がつく。
しかし、クラスは21人、つまり奇数だ。
必ず誰か1人が余る計算であり──それが、自分である気がしてならなかった。
チームを決めたのは、担任である相澤のはず。
なら、性格的に考えて、生徒それぞれの動きや思考を元に組ませ、且つ苦手分野になる教師と戦わせることにしてあるだろう。
しかし、自分に欠けているもので特筆すべきものはない。
というか、これといった苦手分野は存在しない。