• テキストサイズ

【ヒロアカ】"無個性"だけどヒーロー科

第12章 友達、そして覚悟



それから、私ね、と呟く。

「ちゃんと、この手で守りたいと思ったの。手続きはちゃんとする、でも──知識も、必要かと思ったから」
「…覚悟は、できてんだな」

流衣は静かに頷く。


覚悟。


ヒーローを目指すにあたって、最も重要なものだ──殊に、流衣にとっては。
相澤が最も彼女から遠ざけたかった道。
しかし、こうなれば何を言っても流衣は我の道を進むだろう。

危険だから、危ないから。
そんな相澤の言葉は、どこ吹く風。
流衣の目は、据わっていた。
もう揺るぎない、そんな瞳。
マイクもまた、その覚悟に応えようと思った。

「いいぜ、ヒーロー学関係の本って事だろ?
……良いの見繕ってやる」

──後で校長にも協力を頼んでみっか。

そんな事を思って。


/ 288ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp