裏と表・黒と白【文豪ストレイドッグス】・【文スト】
第4章 4.夢
それにしても私は一体なんの夢をみてたんだろ?
思い出せない。
思い出そうとすればするほど思い出せない。
だから私は思い出すのをやめた。
でも、その夢は何故か懐かしいような夢だった。
私がぼーっとしていると
ベチッ!!
「いたっ!」私は額を抑えた
中也「テメェ何ぼーっとしてんだよ」
中也が私の額にデコピンしてきた
ヒリヒリする。私は額をさすった
コトッ…
音をした方をみるとテーブルの上にコーヒーとケーキが2つずつ置いてあった。
「うわぁ!美味しそう!食べていい?」
私が中也に聞くと中也はニッと笑い
中也「あぁ」といいフォークを渡してくれた
「いただきまーす」私はショートケーキを一口食べる
「うーん!美味しい!」私がいうと中也はニヤニヤずっと私の顔をみてくる
「なに?私の顔にクリームでもついてる?」と聞くと
中也「いや…凛花ってさ、なんでもうまそうにくうよなぁーって思って」とクスクス笑ってくるので私はムスッとした顔をした
中也「ところでさ、凛花…。テメェ珍しく寝てたじゃねーか」と、コーヒー片手に聞いてきた
「だね!なんか久しぶりにむっちゃ寝たよ〜それでね!中也!なんか不思議な夢をみたんだ」
中也「夢ぇ?一体どんな夢だったんだぁ?」
私は人差し指を顎にあてて
「うーん…わかんないけどとにかくすごかった!それに、懐かしい感じがした!でもね〜不思議な事に夢の内容を覚えてないんだぁ〜」
「ハハハッ!なんだよそれ」
「私もよくわかんない」
と、2人で笑った
一体あの夢はなんだったんだろう…?
なんだか私は、
その夢を忘れてはいけない気がした