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裏と表・黒と白【文豪ストレイドッグス】・【文スト】

第5章 5.三社鼎立



ドロッ…

それは私が自分の首にナイフを突き刺そうとした時だった
私の目から何かがこぼれ落ちる…

しまった!!おそかっ…た…

私の意識が深海の奥底に沈んでいくような気がした…

暗い暗い底
頭の中に過去の記憶が途切れた映像のように次々と流れてくる…

その中にいたのは自分だった…
そして忌々しい過去…

はぁ…はぁ…

私の息遣いが荒くなり、頰を伝って汗が流れる

違う!違う!私じゃない!
離して!!

私は頭を抱えて叫ぶ

そこに見えたのは
…だった。

かはっ!!

心臓が痛くなり、私は胸をグッと抑えた

助けて…辛い…憎い…嫌い…苦い…悲しい…
いやいやいやいやいやいやいやいやいや!!!!

ツー…
私の目から涙が頬を伝って零れ落ちた…


「もう…なにもみたくない…」


私の片目がみるみる紅色に染まっていく…


みえない…なにも…
なにもみえない。



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中也side

チッ!

かなりまずいな

中也の目の前にはもがき苦しんでいる凛花がいた
暴走するのも時間の問題だ。

そう思った瞬間だった

バキバキ…バキッッ!!

地面が割れる。

フハ。アハハハハ!!!
狂気じみた笑い声が響いた…

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