休載P4A 【 My happy definition】
第16章 (アニメの12話)
「崩れたっ!陽介くん!!」
「任せろっ!!
悠ーーーーーっ!!!」
出来た隙間はわずかだったため、ジライヤとともに陽介くんも一緒にシャドウへと飛び掛かった。ブロックの隙間に陽介くんは飛び降り、私の位置からは陽介くんの姿まで見えなくなった。
「陽介くん…」
だが心配する暇もなく、ジライヤの腕の中には陽介くんと悠の二人の姿があった。
これまでの攻撃の仕返しか、強めのシャドウの攻撃が来たがトモエとコノハナサクヤが防いでくれた。
「悠、無事でよかったっ」
「心配かけたな、もう…俺も大丈夫だ。
やるぞっ」
イザナギとタケミカヅチが勇者シャドウのドットブロックを崩していく。それに合わせてシャドウの弱体と味方強化をかけていく。ラメトクとのつながりが強まったのか、気力が長く持つようになった。
だがしぶとく勇者の姿に戻ろうと本体のシャドウがブロックを引き寄せる。
「うぉおおキントキドウジぃい!」
ブロックが戻らないよう抑えるキントキドウジ。それに合わせてラメトク、トモエとみんなのペルソナが力を合わせ防ぐ。あとは悠がとどめを刺すのみだ。
「俺は、空っぽじゃないっ」
複数のペルソナを使い分け、ヤマタノオロチなど見ているだけで圧倒されてしまう。最後にはイザナギがとどめを刺した。
シャドウの甲高い悲鳴が響き、シャドウは光に包まれ人の姿へと変わった。彼もペルソナを所持することになるのだろうか。私たちはいつの間にか意識を失っていた男の子の元へと集まり、目が覚めるのを待った。
「…っなんだよお前ら」
「てめーを捕まえに来たんだ」
「警察が追ってるモロキン殺しに、前の二件も」
「お前がすべての事件の犯人なのか?」
ごくりと口の中に唾液などなく息をのみ、男の子の言葉を待った。
「そうだよ、全部俺がやったんだ!!」
男の子がそういうと、シャドウは父の時のようにペルソナになることはなく消え去っていた。
男の子を連れてテレビを出た。私たちは警察に連絡し、突然行方不明となった男の子、久保をジュネスで発見したと連絡を入れた。足立さんたちが着てすぐに久保は連れていかれたのだ。