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休載P4A 【 My happy definition】

第3章 暖かな香りが花開く頃 (アニメの1話)






「学校まで一緒に行こうか」


そういえば鳴上くんの傘がなかったね!と、お父さんの傘を借りることにし学校へ向かう。


後ろからガシャンと、ものすごい音がし振り向くと、陽介くんが苦しんでいる。声をかけようとすると、

「そっとしておこう」

「あー、そうだね。触れて欲しくないことも、あるもんね」



まっすぐ学校へ向かうことにした。






「鳴上 悠で「貴様!!窓際の女生徒に怪しげな視線を送っただろう!!貴様の名は腐ったみかん帳に刻んでおくからな!」


さっそくもモロキンに絡まれている。


みんながまたやってる、冷めた視線を向けていると、千枝ちゃんのナイスフォローが入った。




ホームルームも終わり始業式なので学校はすぐに終わった。


帰る準備をしつつ、陽介くんに近寄り声をかけてみた。



「今朝、大丈夫?なにかすごい音がしてたみたいだけど」

「オォー ルナちゃん!心配してくれんの?
なんか自転車の調子悪くってさー」


自転車の不備に雨という天気もあり、電信柱にぶつかってしまったようだった。陽介くんはどことなく抜けている面がある気がする。


「あっ、ぇえ・・里中さん!!


突然思い出したのか、あわててカバンからDVDケースを取り出し、千枝ちゃんに手渡し教室を出ようとする陽介くん。が、千枝ちゃんが片足をうまく引っ掛け転ばせた!


「千枝、すごーい」

「こんなのお茶の子さいさいってね!
そうだ ルナも一緒に帰ろうよ!ってぁああ!?」



一緒に覗いてみると、見事にヒビが入っていた。


「花村なんてほっといて帰ろ!」




私と千枝、雪子に鳴上くんで帰ることになり、堂島家に1年居候することになったのを2人に説明した。



「へぇー両親の都合ねぇ〜。いいねぇ、こんな可愛い女の子と一緒に、美味しいご飯までついてくるなんてー!」

「ちょっと千枝ってば」

「気にしてないから、大丈夫だよ雪子」



可愛いとは普段言われたことないので少し赤くなっているのを自分でも感じてしまう。そして鳴上くんは千枝の勢いに少し押され気味に返事をしている。



なんだか帰り道の途中パトカーが多かった気がする。




お父さん、今日も仕事かなぁ


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