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休載P4A 【 My happy definition】

第14章 本当の自分(アニメの10話)




「クマっ!なっ」

クマくんは光線を2つに割いてそのまま、シャドウへと歩き突き進む。シャドウも驚き戸惑っているうちに、クマくんは銃口にぶつかり吐き出せず中に詰まった光線が爆発を起こした。


「クマくんっ!!」
「クマッ!!」


激しい爆風の後に残ったのは、ボロボロにペラペラになってしまったクマくんが残った。これは大丈夫なのだろうか、回復してあげたいのだが、気力が残ったいない。

さらに奥には、倒れているりせちゃんの人の姿に戻ったシャドウもいる。

「無茶しやがって」
「クマ役に立ったクマか?」
「命の恩人だ」
「かっこよすぎ、逆ナンしていいよっ」

りせちゃんもクマくんの元へ駆けよって、感謝の言葉を述べていた。みんなクマくんに助けられたんだ。


「りせちゃんの気持ちわかるクマ。一人ぼっちで悩まないで。クマも一緒に考えるクマ」
「クマさん…」
「先生たちもついているクマ」

「ごめんなさい、私のせいで」
「もう無理しなくていい」
「…うん」

りせちゃんは笑って見せてくれた。ほっとしたような、落ち着いた笑顔だった。さっき言っていた作り笑顔なんかには見えない柔らかさ。


「ごめんね、どの顔が本当の自分なのか必死に考えていた。けど、そんなの探したって見つからないよね。本当の自分なんてどこにもない、あなたも、りせちーも全部わたしなんだよね」


りせちゃんのシャドウは光り輝き、白い衣をまとい頭はアンテナのような大きな軸が突き出ている女性のようなペルソナが現れりせちゃんの中へと消えていった。




「本当の自分なんて、ない?」
「クマくん?何か言った」


「おい、大丈夫か」

ついにりせちゃんは力尽きてしまったのか、気絶し倒れかけたところを悠が抱き留めてくれた。

「私に癒せればよかったのに」
「いや、ルナが途中に俺たちに優先して回復してくれたの、助かった。ありがとう」
「もっと力になれればいいんだけど、私もクマくんみたいに強い力欲しいな」

「悠のポジションうらやましいぜ。
つーかもうフラフラだな」
「急いで出よう、クマくんも心配だし」


「本当の自分なんていない」


えっと振り向くと、クマくんの後ろには大きな影が現れていた。闇を表すような暗い影をまとった大きなクマくんのシャドウがいつのまにかいた。






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