休載P4A 【 My happy definition】
第14章 本当の自分(アニメの10話)
「全然当たんないっ」
「どうなってやがる」
ペルソナの攻撃がみんな避けられてしまい、近接攻撃も魔法も全然だめだ。
「さっきの緑のやつのせいか?」
「ペルソナの技が読まれているのか…」
「解析完了、反撃行くよ~っ」
りせちゃんシャドウは嫌な言葉を残し、手から銃口のようなものがにょきっと飛び出てきた。しかしそれは私たちには向けず上へと掲げられた。銃口からはシャワーのように光線が飛び出し、それぞれが私たちのペルソナへと向かって避けるのはとても難しく、弱点を突かれて私たちはダウンしてしまった。
「うぐっ」
「ルナちゃん!?みんなもっ」
「ばっちりダメージ!
もういっぱーつ!!」
今度はポールをステージから抜き出して、それから光線を出してくる。
「ラメトクっ急いでみんなを回復っ」
「意味ないってば~」
また降り注いできた光線に大ダメージを与えられてしまった。なんとか回復は間に合っていたようで、みんなはまだ立っていられるみたい。
「…あ、あんたっ、なるかみせんぱいまでっ」
「なにかしなきゃ、クマに何かできること何かできること」
何もすることができないまま3発目の攻撃を受け、私たちは壊滅状態だった。とどめを刺そうとシャドウは最後の一撃になってしまうのか、ポールを並べて構えている。
「私たち、このまま死んじゃうの…」
雪子から不安になるような声が漏れる。どうなるのだろうか、私たちは。
「クマっ、りせを連れて逃げろ」
「先生、そんなみんなを見捨てるなんてできないクマ。
また一人ぼっちになるなんて嫌クマよっ」
シャドウは攻撃の準備ができたようで、こちらに向けてポールの銃口を構えた。
「さよなら、永遠にね」
「やめて、もうやめてっ」
りせちゃんが立ち上がり、シャドウに立ち向かおうとした。だが、隣に立っているクマくんの様子がおかしい。メラメラと光輝いている。シャドウもクマくんの様子を不思議に思ったのか、手を止めた。
「何前に出てんじゃ、わしゃ」
「何よ、この高エネルギー反応!?」
「うおおおおお、なんじゃこりゃあああ」
「クマくんっ!?」
「やめろぉおっ」
みんなの声を聴かずに、クマくんは走り出してしまった。そして、シャドウはクマくんに向けて光線を放った。