休載P4A 【 My happy definition】
第12章 林間学校(アニメ8話)
「なんか手掛かりないのかなぁ」
みんなでやけに落ちているごみを拾いながら、事件について話し合いをすることに。犯人は山野アナと関連する人、が今のところ私たちが考えている手掛かり。
「そういや、お袋から聞いた話だが、生田目議員秘書は秘書をやめて、ここで実家の家業継いだらしいすよ」
「私も聞いた。配送業者なんでしょ」
「けどあいつ、アリバイあっただろ」
「犯人とは関係なさそうだな」
「私気づいたんだけど、山野アナや小西さんも第一発見者でニュースに出てた」
「そういえば、雪子も映ってて、私の父も巽くんもテレビに映ったよね」
「全員、いなくなる前にテレビに報道された」
「じゃあ次に犯人が狙うのってテレビで取り上げられた人」
「だけど、だれが何のために」
「同機はまだ見当つかないなぁ」
はぁ~と息詰まって深くため息していると、いつの間にかモロキンが背後にいたのだ。
「こらぁ!!!うだうだ話してないでさっさとごみ拾いしろ!」
とにかく今私たちにできることは、ニュースとかテレビをチェックする、ということだ。
「ちょっと、狭いね」
「それにうるさい」
少し広めのテントが割り当てられたので、私たちのテントは千枝、雪子、私に大谷さんと少し窮屈。加えて大谷さんのいびきが大きく眠れる状況じゃない。
「鼻と口押さえたら、息止まるよね」
「だめだって!」
バサッ
「ひゃあ」
「誰だっ!」
「ぬおあっ」
いきなりテントがめくられて、暗くてよくわからなかったが背の高い男の人の影が。素早く千枝が技をかけ仕留めてくれたので被害はなかったが…
「巽くん?」
「ど、どうしよっ」
「こんなとこいられないよ」
悩んだ結果、悠たちのテントへお邪魔させてもらうことに。
「ちわ~」
「何しに来たんだよ」
「テントに帰れないのっ」
「完二君がね」
「いきなり入ってきて倒れたのっ」
「はぁ?」
「おねがい、ダメかな。朝には帰るから」
何とかお願いし、悠たちの了解を得た。なんだかあまり納得してくれていないが、巽くんも含めて5人なんて狭いし、なにより攻撃を仕掛けたのは私たちの方なので、目が覚められると気まずくなる。