• テキストサイズ

休載P4A 【 My happy definition】

第12章 林間学校(アニメ8話)




林間学校当日、先に私たち生徒は先生方の指示に従いテントを張り終えたところ。1年生2年生といるので、テントの数も結構なものだった。


「それじゃあ、私は先生とテントのチェック行くね」
「ルナちゃんいってら~」
「料理は任せて」
「私らは雪子いるから大丈夫だよ」


思ったよりもテントの点検は忙しく、軸になる骨がちゃんと伸ばさってなかったりとなかなかの作業量だった。いい感じにお腹もすき、調理場へ向かうとみんな同じ場所でご飯など炊いているためかとてもいい匂いがあふれている。


「ちょうど完成したところだよ」
「そんじゃ、おさきにいっただきま~す」

「ごはぁああああああっ」
「きゃぁああああ」


よ、陽介くんが倒れた。きれいに盛られたカレーを食べた途端、そのままぐずれ落ちるように。悠が起こし介護をするも、何を言っているのか聞き取れない。

「お水、かな」
「試してみよう」

水の入ったコップを差し出せば勢いよく飲んだ。

「辛かったのか?」
「いや、ふ、普通だと思うよ」

と、悠も試したところ、陽介くんと同じぐ倒れてしまい、本日2回目の雪子の悲鳴が上がった。

「な、何入れたの」
「ほら、隠し味にシーフードとか、いろいろ入ってたほうがお鍋みたいに楽しめるじゃん?」
「うん、出しとりたくってナマコとか」


カレーなべを見るとゴロゴロと、見覚えある具材が入っていた。匂いも少し海臭い気がする。

「カレーって普通甘いとか辛いじゃねーのかっ!
これクセーんだよ!!」
「新触感だった…」

「うまく混ざんなくて」
「愛情は入れたんだけどね」
「愛情っていったい何突っ込んだんだよ!」

「私も味見したほうがいいのかな」
「いやっ、やめてルナ!」

「おいしそうね、それ」
「大谷さん?」
「余ってるの?」
「ぁ、うん」

と、このどうするか悩んでいた物体Xは大谷さんがおいしくいただいてくれた。逆に少し気になるじゃないか。


/ 105ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp