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休載P4A 【 My happy definition】

第3章 暖かな香りが花開く頃 (アニメの1話)




4月11日、暖かい日。


ようやくあの掃除した部屋の住人がやってくる。
菜々子とお父さんが迎えに行くので、私は心ばかりのご馳走を用意することになった。


「お姉ちゃん、いってきまーす!」


菜々子がいつものワンピースに、私が新しくジュネスで買ってあげた靴を履いて行ってくれた。買った甲斐があること。

「 戻ったら手伝うか?」

「大丈夫よ、楽しみに待っていてね、お父さん

いってらっしゃい」


いってくる、と軽く手を上げて菜々子の後を追って玄関から出ていった。菜々子が人見知りしないといいな、足立さんがきた時にはずっとお父さんの陰に隠れていておもわず笑ってしまった。


お姉ちゃん笑わないで!って顔を赤くして怒って、かわいいタコさんだねといじったものだ。ちょうど菜々子の2つに縛った髪の束が、タコの足に見えなくもない。



「よーし、今日はハンバーグにしよ。これなら嫌いな人はいないでしょう」

美味しく食べてくれるといいなぁ、と次々ととハンバーグを形作っていった。






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